箕面自由学園100周年リノベーション計画概要(2022/5/9)


考え方整理


「学園ブランド」の維持向上


この「ブランド」への理解を共有し、「意識的」「戦略的」に動くことで、長期プランを立てることができる。「学園ブランド」とは?


学園の基本方針やキーワード

「進化が止まらない」

「個性を伸ばす自由で楽しい学園」

 ・・・「自由」を味わうために必要な「社会の常識(基礎)」を身につける。希望を持った生き方(チャレンジ)ができる素地を10代でつくる。


学園の「スター」が多くの生徒たちの希望や誇りに。


「スター」がいるから、普通の子がその場所に誇りを持てる。自分はこの学校に通っている、自分も頑張れば、、と希望を持つこともできる。

チアリーディング、吹奏楽、アメフトなどのクラブで活躍する「スター選手」と同じく、「SS特進」も勉強という点においての「スター選手」といえる。

「スター選手」は、勝つから「スター選手」でいられる。このシンプルな構造を保つことが学園ブランドの維持や向上にとって必要。


リノベーションのひとつのポイントとなるもの

SS特進には、実績をあげるための特別な環境を用意する(部室的な考え方で。)

デスクチェア、学習環境、交流環境、休憩環境、照明、空調、音環境、行動心理学的アプローチ、メンタルの作り方、など、色んな側面でのアプローチで空間を考えていく。

それを継続的に模索し、ノウハウを学園に蓄積していき、その取り組みの「過程そのもの」を発信材料、ブランドイメージ材料にもしていく。


進学先のシンボルとして、京都大学とのつながりを強化し、各方面へのアピール材料に

京大とのつながりをかなり意識的に継続する。建築学科との連携は入り口的であるが、リノベーション事例のデータ提供を関係継続のためのパイプとして使いながら、

学園としては、京大に色々頼める、という状況を作っていく。これは京大(建築側)にも継続的な実データが得られるというメリットがある。

生徒が京大生や出身社会人・授業に触れる機会を生み出す

授業への出席。一般教養授業の聴講を目指す。

堀口からはじめる学園生徒に向けての特別授業の実施。

(建築と仮想都市、京大とはこんな学校、などいろんな講義は可能。京大出身社会人の講義は組んでいける)

さらに、イベントや講座などを企画し、京大生との交流創出を活性化していく。


これを前提としながら、学園全体としては(必ずしも一線で活躍できない生徒たちへは)、社会、常識を身につけ、なおかつ希望を持った生き方(チャレンジ)、自分にしかできない生き方を模索する、という教育を強化できるようなリノベーションプランを考える。(以前の温故知新的リノベーションプランを調整して進化させる。)

高校生(受験生)の「トータルウェルネス」
=「生活・活動全体」をとりまく「環境」「仕組み」「循環」までを考える。

行動心理学的・人間工学・生態学・教育学的アプローチで、学習環境を整える。

部屋のみでなく、休憩環境などあらゆる観点から最適な環境を考えていく。



以下、以前の資料


リノベーションという選択肢~古きを活かす温故知新

日本のリフォームやリノベーションへの考え方には偏りが蔓延しています。

「古くなったところを全面的に改装して、きれいにする」

「汚れているところがあってはいけない」

「効率を追求しなければいけない」

という考えに縛られすぎているということです。コストが無限にあるならそれでもいいですが、これから突入するであろう経済規模縮小の未来を考えても、それは最適解ではありません。リノベーションは、時代に沿った形で実施すれば、新築以上のコストパフォーマンスを発揮する手法です。

学園独自の良さを最大限に生かすプロジェクトコンセプト

●学習環境改善により、「気持ちよく」毎日を過ごすことができる。「勉学にいそしめる」

●デザインタイムなどの自由な発想がわきやすいような、教室の「空気」や「ムード」が作られやすい

●外部の入学検討者(保護者と生徒)に対して、この学校に入りたい、と思ってもらう。

●内部の教員が、箕面自由学園の考え方をもっと理解し、その化身となって動き、自らも成長を続ける。

「生徒が座る椅子」から考えるリノベーション

生徒が長時間座る「椅子」の改善が、学習環境には一番大きな効果があると考えました。次に机が重要です。学校の机は狭くて使いづらい。教材も自由に広げられない。いったい何十年、あの固い椅子と小さな机で、大きな体の高校生は勉強してきたでしょうか。いろんな便利な家具が登場している時代で、すぐさま改善できるはずの部分が、椅子と、机です。

机と椅子が、デザイン性、機能性を満たしたものになれば、学習環境は改善し、自然と教室のインテリアは作られ、最大限の効果を発揮すると考えています。

MJG CAFE

暗くて狭い教室をリノベーションして転用

・自習

・リラックス

・読書

・懇談・相談など

学習環境向上、多様化のサポート機能として。

MJG情報ステーション

暗くて狭い教室をリノベーションして転用

・受験情報

・知っておくといい社会の情報

・外部来訪者に向けての情報や作品展示空間

インテリアはシンプルなアトリエ調

10号館新築イメージ。2022年度より供用開始予定。小学校グラウンドは全面人工芝を貼る予定です。

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